2009/07/06

選挙権を一定回数行使しなかった者には、公民権一定期間停止の措置をとったらどうか

 静岡県知事選挙が2009年7月5日に行われ、民主党・社民党・国民新党推薦で元静岡文化芸術大学長の川勝平太氏(60)が僅差で当選した。

 この件はこの件で大きなニュースとなっているが、私が気になるのは投票率である。

 投票率は61.06%だそうで、これは驚くべき高い数字だというのが世間一般の見方のようだが、私にはそうは思えない。

 4割もの選挙権放棄があるのは、問題だと考える。
 これだけの注目を集めた選挙でさえ、この程度の投票率とは。
 4割の選挙権者は何をしていたのか。
 どの候補者もふさわしくないと思うのならば、白票でも投じておくべきである。

 そこで思うのだが、(意識不明・介護不能等で投票場での己の意思表明が不可能な者を除き)選挙権を一定回数行使しなかった者には、公民権一定期間停止の措置をとったらどうか。

 現状、公民権とほぼ等価と思われる選挙権および被選挙権が停止されるのは、選挙に関わる犯罪を犯した場合だけだが、この適用を、選挙権放棄者にも拡げるのである。

 何かが変わるだろうか。それとも、その程度では何も変わらないだろうか。
 誰かのご都合が悪くなるだろうか。それとも、誰も困らないだろうか。

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有害ガスを排出する自動車等の個人所有・運用には(原則として)もっと重い自己負担を求めるべきだ

 かなり古いニュースとなるが、まずはこれ。

 http://mainichi.jp/select/biz/news/20090630dde007020073000c.html

 金子一義国土交通相は30日の閣議後会見で、休日(土日祝日)の高速道路料金を上限1000円にする割引を8月のお盆時期は木、金曜にも広げ、6~9日、13~16日に適用すると正式に発表した。対象は乗用車(普通車以下)。適用外の3~5日、10~12日、17~18日の計8日間については、トラック、バスなどの料金を終日半額に引き下げ、乗用車との間で交通の分散を図る。

 値下げの財源について金子国交相は「ニューマネーは投入しない」と述べ、高速道路会社の売り上げ増などで吸収できるとの見方を示した。【位川一郎】

 変だ。
 少なくとも、個人所有の自動車通行に関しては、むしろ料金をどんどん引き上げるべきではないのか。
 高速道路のみならず、通行に際しては料金を徴収するべきではないのか。

 私は普通自動車と原動機付自転車の運転免許を所持しているが、現在、普通自動車も原動機付自転車も所持していない。

 理由はいくつかある。

 現在居住している地域と私の行動半径内においては徒歩または自転車または公共交通機関利用で充分移動が可能であること。
 自動車を所有・維持するだけの金が無いことorz。
 そして何よりも大きな、自動車を所持しない理由は、個人として、貴重な資源を消費して地球にこれ以上有害ガスを拡散させたくないからである。

 何が「エコカー」だ。何が「エコカー減税」だ。何が補助金だ。
 資源を消費して有害ガスを撒き散らす程度が多少低くなったというだけではないか。
 そんなことをやっている財源があるのなら、公共交通機関網の整備・充実や、運賃の引き下げにでも使うべきである。

 くれぐれも、自家用車でどこかの店まで乗り付けて、「マイバッグ」とやらで買い物をして「エコ」に酔いしれるような愚は犯したくないものである。

 もちろん物事には例外がつきものである。
 一定以上の心身の障害等で、現状の公共交通機関によっては移動困難または不可能な者、およびその家族等、該当者の介護・支援者。
 公共交通機関網等の整備があまりにも不充分なため、自家用車での移動が必要不可欠な地域。
 それらの例外事例には、適正な審査を経た上で、手厚い保護が必要であろうが。

 私は喫煙者で、高い税金込み煙草を購入して日々有害ガスを排出してはいるが、少なくとも個人所有の自動車を乗り回している者(もちろん上述の例外は除く)からは非難されたくない。

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2009/07/03

大阪府は、2009年6月18日の時点で確認していた、世界で2例目のタミフル耐性新型インフルエンザウイルスの存在を2週間公表していなかった。2009年7月1日になってやっと厚生労働省に報告、すぐ発表するように指示された

 http://www.47news.jp/CN/200907/CN2009070201000994.html

 厚生労働省は2日、大阪府の新型インフルエンザ患者から検出されたウイルスで、治療薬タミフルに耐性を示す遺伝子変異が確認されたと発表した。新型インフルエンザのタミフル耐性ウイルスは、海外ではデンマークの患者から初めて見つかったと先月末に報告されたが、国内で見つかったのは初めて。患者は別の治療薬リレンザを服用して既に回復している。

 厚労省は「周囲への感染が確認されておらず、公衆衛生上の危険はないと考えられる」としている。

 大阪府は、6月18日に遺伝子変異を確認したにもかかわらず、2週間公表していなかった。府は「7月1日に厚生労働省に報告したところ、すぐ発表するように言われた」と説明している。

 府によると、耐性ウイルスが検出されたのは、大阪府豊中市に住む40代の女性教諭。

 厚労省などによると、女性教諭は5月17日に新型インフルエンザと確認された患者の濃厚接触者で、翌18日からタミフルを予防的に投与されていた。ところが5月24日に微熱を訴え、28日に新型インフルエンザと診断された。リレンザによる治療を受けて回復した。

 大阪府立公衆衛生研究所で女性教諭から検出されたウイルスを解析したところ、6月18日にタミフル耐性を示す遺伝子変異が見つかった。

 大阪府は世界的な迷惑自治体だな。
 何を考えて生きているのか。
 まあ、何しろ、知事様が、知事の仕事以外で大忙しの自治体だしな。
 みんなで知事御推薦・御執心の「百ます計算」でもやっていて忙しかったのか(笑)?

 厚生労働省から指示されなかったら、世界で2例目のウイルス確認を永久に知らん顔しているつもりだったのか。

 厚生労働省も呑気だな。
 「周囲への感染が確認されておらず」って、そりゃあんた、大阪府が事態を把握していながら発表もしないで知らん顔していたせいだろうが。
 正しくは、「ウイルスの発現を把握していた自治体が何も発表せず、周囲への感染など確認を全く怠っており、既に公衆衛生上の危険は未知数としか言いようが無い」だろ?

 もう、大阪府を中心として、強い感染力をもったタミフル耐性ウイルスがすいすいと飛び回っている可能性もあるということだろ?

 今回把握された患者は、幸いにしてリレンザが効いて回復したようだが、今後、リレンザにも耐性をもったウイルスが発現する可能性は充分にある。

 (2009年7月5日追記)

 http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jiji-05X397/1.htm

 大阪府内で治療薬タミフルに耐性のある新型インフルエンザウイルスが検出された問題で、大阪府立公衆衛生研究所が発見から2週間公表せず、学術誌への論文投稿を先に行っていたことが5日、分かった。
 府健康医療部の大下達哉副理事は同日、「府民に伝える必要性について判断が付かなかった。意図的に論文を優先させたわけではない」と釈明、認識の甘さについて「真摯(しんし)に受け止め、反省している」と謝罪した。世界保健機関(WHO)の国際保健規則では、公衆衛生上の重要な問題を速やかに報告するよう求めているが、府は同規則を「把握していなかった」という
 府によると、府立公衆衛生研究所の職員が6月18日にタミフル耐性を示す遺伝子を確認。22日に府に連絡し、24日に米医学誌に耐性遺伝子の解析結果を示す論文を投稿した。今月5日現在、論文の発表時期はまだ決まっていないという。

 更に呆れた。 

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2009/06/28

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」レビュー 「新世紀」21世紀となり、「伝説」は伝説のままでいることをはっきりと拒んだ

 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」を観てきた。

 正直言って、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」を観た時点では、「おお使徒の描写がより精密になったな。ああそれも知っているこれも見た。やっぱりエヴァは良いなあ。懐かしいなあ」という程度の認識しかなかった。

 ところが、今回の「破」では、「やられた!」と思った。

 「エヴァはもういいよ」と思っている過去のファンも必見である。いやむしろ、旧作品群を全て知っている人こそが最後まで見届けるべき作品である。我々が知っていた、「新世紀エヴァンゲリオン」・「新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 DEATH & REBIRTH シト新生」・「新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君に」の旧作品群とは一線を画した、21世紀の新しいエヴァ、否、ヱヴァが創られている。

 冒頭、いきなり登場するのは新キャラである真希波=マリ=イラストリアスと、エヴァ仮設5号機。
 声優の坂本真綾って、どこかで聞き覚えのある名前だなあと思っていたら、「劇場版 空の境界」の主人公、両儀式ではないか! いっきにテンションが上がって爆発するこの声、好きだなあ。
 何層にも展開した第10の使徒(テレビ版の第14使徒ゼルエルがモデルと思われる)のA.T.フィールドを次々と破壊していく、2号機での「獣化第2形態」も迫力があった。
 何より、何号機でもささっと乗りこなしてしまうのが、旧パイロットたちとは違う所である。

 名前が「惣流=アスカ=ラングレー」→「式波=アスカ=ラングレー」に変わったアスカ。そこに、魂を弐号機に取り込まれた後発狂・首吊り自殺した母親の惣流=キョウコ=ツェッペリンの陰は見当たらない。テレビ版・旧劇場版のアスカとは別人のごとく、さっそうと2号機を乗りこなす。
 碇シンジに対する好意を、多少率直に表現できるようになったようだなあ。

 と思っていたら、それは後に起こる悲劇への伏線であったとは見事である。
 テレビ版では鈴原トウジがパイロットであった、3号機にもアスカが乗り込む。3号機はやはりテレビ版と同じめに遭い、第9の使徒(テレビ版の第13使徒バルディエルがモデルと思われる)に寄生・侵食される。テレビ版では誰がパイロットか知らないで「人が乗っているんだ」と使徒と化した3号機攻撃を躊躇する碇シンジであったが、今回の新劇場版の「アスカが乗っているんだ」と攻撃を躊躇するほうが真に迫っている。

しかも、躊躇するシンジに代わって初号機を操るダミーシステムによる3号機破壊の凄まじさ。最後は(テレビ版では握り潰していた)3号機のエントリープラグを噛み砕いてしまう。アスカは救出はされたが、使徒により侵食されてしまった人間の貴重な「サンプル」として「保存」される。何て鬱な展開。

 「新世紀エヴァンゲリオン 劇場版 THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君に」では、その正体は第2使徒リリスの分身(コア?)であることが示唆される綾波レイ。A.T.フィールドを展開することもできる。
 (たぶん2人目の)彼女も、テレビ版よりも素直である。碇シンジと碇ゲンドウを含めた食事会を企画して(3号機実験の日と重なり実現しなかったが)、ゲンドウに思わず承諾させたり、好意を寄せる碇シンジのために料理に挑戦して指が傷だらけになったりする。

 と思っていたら、それは後に起こる初号機覚醒への伏線であったとは見事である。
 パイロットごと第10の使徒に食われてしまった零号機。「綾波を返せ」というシンジの想いが、一度は捨てたはずの初号機パイロット復帰へ、活動限界に達したはずの初号機起動につながる。
 そして覚醒へ。

 えーとつまり初号機には、碇ユイと碇シンジと綾波レイが仲良く実体を失ってどろどろに溶け込んでいるという凄いことに……?

 とりあえず初見で印象に残ったのはこんなところかな。

 己のもつトラウマに苦しみながら、それと向き合いながら生きていく登場人物たちの姿あたりを強調したテレビ版・旧劇場版とは違い、新劇場版では、登場人物同士の、(各々傷を抱えながらも)徐々に深まっていく「絆」のようなものがクローズアップされていると感じた。

 碇シンジは、いちいちウジウジしていたシーンがほとんどカットされて、ずいぶん大人に見えるね。アスカの罵詈雑言にも負けていないし、レイとも積極的に交流を深めようとしているし。

 真希波=マリ=イラストリアスから碇シンジに向けられた台詞、「ふーん、エヴァに乗るか乗らないかで悩む子もいるんだあ」は、旧作品群への「訣別オマージュ」とでも言うべき象徴であろう。

 ところで、私は、映画のエンドロールが始まったとたんにガサガサ席を立って前を横切る馬鹿者はマナー違反だと常々思っているのだが、今回それをやった連中はマナー違反なおかつ「ざまあみろ」である。
 エンドロールが終了した後、(たぶんおなじみの三石琴乃さんのナレーションで)テレビ版ファンにはすっかりおなじみの「次回予告」が流されるのだ。
 それによると、次回の新劇場版は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q Quickening」ということらしい。パイロット2名がエヴァと一体化、1名が半使徒化した状態で物語はいったい……? 公開が楽しみである。

 参考リンク

 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」公式サイト
 どの綾波レイが好きですか? (2009/06/27バージョン)
 「新世紀エヴァンゲリオン」シンクロ率鑑定

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2009/06/26

「推奨」冷房温度28℃というのは、厚生労働省令「事務所衛生基準規則」で定められている、「空気調和設備」を設けている場合の上限温度であったのか!

 昔働いていた職場には、オフィス内に長い間エアコンというものが無かった。
 夏は汗だくだくであった。

 やがて、やっとエアコンが設置された。
 ところが、「設定温度は28℃にしなさい」とのお達しがあった。

 28℃って……
 ちなみに仕事の内容は、ずっとその(エアコンが設置されている)オフィス内のみで行われるものではなく、職員は、外気とほぼ同じ30℃台~40℃近くの空間での勤務もかなりの時間あった。
 28℃になっているはずの部屋に帰ってきたからといって、たいして涼しくはない。
 相変わらず汗だくであった。

 「28℃」という冷房温度には、何か法的根拠があるのかと思って調べてみると、こんなものが見つかった。

 事務所衛生基準規則(昭和四十七年九月三十日労働省令第四十三号・最終改正:平成一六年三月三〇日厚生労働省令第七〇号)。

 その第五条の3には、以下のように定めがある。

事業者は、空気調和設備を設けている場合は、室の気温が十七度以上二十八度以下及び相対湿度が四十パーセント以上七十パーセント以下になるように努めなければならない。

 何ということだ! エアコンの設定温度28℃というのは、違法ギリギリの上限温度であったのだ! しかも湿度については、計測すらされていなかった。70%を超えていた可能性は充分にあった。

 しかもこの省令、「空気調和設備を設けてい」ない場合の定めが無い。
 エアコンの無いオフィスでは、労働者は上限温度も上限湿度も無しの環境で働かされても違法にはならないということだ。

 しかも第四条の2にこんな文言がある。

事業者は、室を冷房する場合は、当該室の気温を外気温より著しく低くしてはならない。

 夏のエアコンはぜいたくだ、労働者は焼け死んでもよろしいということかい。

 ちなみに、暖房に関しては第四条に定められていた。

事業者は、室の気温が十度以下の場合は、暖房する等適当な温度調節の措置を講じなければならない。

 10℃以上何℃まで暖房するべきかという定めは見当たらなかった。

 この省令、どう見ても、エアコンによる冷房があまり普及していなかった頃の遺物としか思えない。

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公立中学校に車椅子の12歳受け入れを義務付ける仮決定を出した奈良地裁。「バリアフリー」という美名に追いつかない設備。重大な事故があった場合はいったい誰がどう責任をとれるというのか?

 http://mainichi.jp/life/edu/news/20090626k0000e040090000c.html?link_id=RLH05

 奈良県下市町の町立下市中への進学を希望したのに、設備の不備などを理由に町教委が進学を認めなかったとして、車椅子生活を送る谷口明花さん(12)=同町在住=が入学を求めて起こした訴訟で、奈良地裁(一谷好文裁判長)は26日、町教委に対し、同校への入学を義務付ける仮決定を出した。谷口さん側の弁護士によると、中学入学を巡る仮決定は異例という。正式な入学を求めた訴訟は続いており、判決までの措置となる。

 一谷裁判長は「町教委の判断は著しく妥当性を欠き、特別支援教育の理念を没却する」と述べた。

 地裁の決定などによると、谷口さんは脳性まひのため、両足と右腕が不自由。手押しの車椅子で日常生活をしているが、字を書いたり、会話することに支障はなく、今年3月まで介助員2人の付き添いを受けて地元の小学校に通っていた。

 同級生と一緒に町立下市中へ進学することを希望したが、町教委は「成長期で体重が増えるため、階段が多い下市中では、本人と介助員の命の保障ができない」などと入学を認めなかった。

 谷口さんと両親は今年4月、同中学への進学を求めて奈良地裁に提訴し、判決が出るまでの間、仮通学ができるよう求めていた。谷口さん宅へは県立明日香養護学校(同県明日香村)の教員が訪問して学習指導している。

 地裁は現地調査をして障害の程度や同中学の設備などを検討。「移動介助が著しく困難とは考えられず、現状でも就学は可能。バリアフリー化には国庫補助もあり、可能な範囲でスロープを設置するなど工夫を試みる余地はある」と判断した。

 下市町の堀光博教育長は「内容を精査したうえで対応を検討していきたい」と話した。【高瀬浩平】

 私は、現状においては、設備の不備などを理由に進学を認めなかった下市町教育委員会の判断を支持する。

 「バリアフリー」というと聞こえはいいが、現状の設備+「工夫を試みる余地」(奈良地裁)とやらで、事故が発生して、谷口さんまたは介助者が怪我をしたり、死亡したりした場合、いったい誰がどう責任をとれるというのか? おそらく責任のなすりつけあいになるだろう。

 今後、様々な不自由を抱える児童・生徒が、各学校への入学を希望した場合、その全てに時間的に間に合うように素早く対応できるだけの金と人間はどこから出てくるのか? 本当に出てくるのか?

 各種の心身の不自由を抱える方々とその関係者には誠にお気の毒ではあるが、この日本という国は、国としてちっとも「バリアフリー」ではないのである。また、本気で「バリアフリー」化する気があるとも、それだけの金を出す気があるとも思えない。

 殊に本件においては、当該学校現場の教員、それも、学級担任等を始めとする一部の教員だけが、重い負担や負担感や責任や責任感などを背負い込まされることとなるだろう。それを誰がどのように保障してくれるというのか?

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2009/06/23

「『反復学習』(たとえば『百ます計算』)を実施しない公立学校がある市町村長は次回の選挙でどんどん落としていく。これが地方分権」という旨のことを、大阪府知事、橋下徹は公言した

 http://news.nifty.com/cs/headline/detail/jiji-23X935/1.htm

 大阪府の橋下徹知事は23日、府教育委員が提唱する「反復学習」に言及する中で、「やらないところの市町村長は次回の選挙でどんどん落としていく。これが地方分権」と述べた。府庁内で記者団に語った。
 反復学習は、同じ問題を繰り返し解く学習方法で、「百ます計算」で知られ、昨年10月に府教育委員に就任した陰山英男氏が小中学生の学力向上のためかねて提唱している。府教委によると、それに取り組んでいる小中計51校の「学力推進校」では成果が出ているという。
 橋下知事は「実際に結果が出ているのにやらない理由はない。市町村教育委員会が現場を指導できるかは市町村トップの政治責任」とした上で、「選挙で変えていくしかない。同じ方向を向いている首長でないと一緒にできない」と主張した。

 「地方分権」?
 私には、橋下徹知事の発言は、地方分権どころか、中央集権的発想丸出しの恫喝にしか聞こえませんがねえ。

 「反復学習」については、むしろ子供の考える力を奪う等、いろいろ異論があるかとおもうのですが……
 Googleで検索してみると、こんな感じ

 で、「反復学習」のひとつで、有名なのが「百ます計算」。

 「百ます計算」というのは、岸本裕史という人の担当するクラスの児童が1960年代頃に考案して、1980年代に「百ます計算」と名づけられ……へー。
 で、岸本裕史という人の弟子のひとりで「百ます計算」を授業でやらせていたのが、現在大阪府教育委員をなさっている陰山英男とかいう人である、と。

 ……。

 はははははははははははははははははははははははははははははははは。

 こんな計算、いまどき、Excelで簡単なシートを作れば、いくらでも瞬時にできるでしょうが。コンピューターにでもやらせとけ。

 いまどきこんなもの、大切な子供たちの時間を奪って、大切な脳を酷使して、府知事と府教育委員会の肝いりで、市町村長を恫喝して、学校で一律に強制するほどのものとはとても思えない。

 計算はまず、計算する過程を明示する筆算の練習から入るのが基本だと思う。
 漢字は、(自発的な)読書体験等、定評ある名文の中において自然につかみとっていくのが理想だと思う。

 そもそも子供たちには、子供の頃に教え込んでおかなければならないことが、他に山ほどあるでしょうに。

 互いにたくさん遊ばせて、互いにたくさん話をさせて、時にはたくさん話を聞かせて、森羅万象、たくさんのモノに触れさせ、たくさんの体験をさせておかなければならないでしょうに。

 何より小学生あたりには、保護者や教員や地域が手を取り合って、「してはいけないこと」「するべきこと」の分別を、早めにしっかり教え込んでおかなくてはならないというのに。

 それを「百ます計算」をやらない市町村長は落選って……大阪府はいったい何をしているんだか。怖いから、橋下徹知事在職中は、なるべく大阪府には近寄らないようにしよう。

 参考リンク

 http://homepage.mac.com/donguriclub/vain.html
 http://blog.livedoor.jp/yoursong2005/archives/50231498.html
 http://book.asahi.com/booktimes/TKY200710310208.html

 http://www.data-max.co.jp/2009/06/post_6026.html

 23日、大阪府の橋下徹知事が、府教委が提唱する漢字や計算などの反復学習について、「やらないところの市長村長は選挙でどんどん落としてもらいたい」と発言したことが報じられている。多少の問題発言をしても、府民からの絶大な人気に守られる知事だけに、たかをくくっているのだろうが、これは勘違い発言としか言いようがない。首長が教育の内容までとやかく言い出せば、独裁と変わらない。教育委員会が知事や市長の部局と分けられ独立性が保たれているのは、そうした弊害を排除する目的からである。教育委員を任命するのは首長かもしれないが、各地域の教育現場で、橋下知事の意に沿わぬことが起こったからと言って、首長を選挙で落とせというのは間違いであろう。これではまるで独裁者の脅迫である。

「影山メソッド」、「百ます計算」で知られる陰山英男立命館小学校副校長を教育委員に任命した橋下知事としては、反復学習実施校が100%に達しない現状に苛立ちを感じていたのだろう。しかし、それと首長選挙とは別の問題である。橋下知事の気に入らない首長が、知事の音頭取りで片端から落選させられてしまえば、大阪はまさに橋下独裁王国になる。そんなものは民主主義でも地方分権でもなんでもない。「反復学習をやらない市長村長を落選させなければ教育は変わらない」との趣旨の発言については、いっそう理解に苦しむ。
百ます計算など知らない世代にとっては「なんで反復学習がなければ教育が変わらないの?」というのが正直なところである。

 国の直轄事業に対する負担金をめぐって問題提起をした橋下知事には拍手を送ってきたが、教育と首長選挙に関する発言は間違いだと申し上げておきたい。

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2009/06/21

「特別研修」と称し連日にわたり生徒のいない教室で模擬授業をさせられた埼玉県杉戸町の私立昌平高等学校今村寛教諭(50)

 http://www.news.janjan.jp/living/0906/0906205460/1.php

「自分が出会った子供を不幸にするようなことをした覚えはない」

 埼玉県杉戸町の私立昌平高等学校に勤務する今村寛教諭(50)は涙を浮かべながら訴えた。

 同教諭は18日、特別研修と称し連日にわたり生徒のいない教室で模擬授業をさせられたとして、学校法人昌平学園を相手取り、特別研修中止の仮処分をさいたま地方裁判所に申し立てた。

 マスコミ各社の報道をはじめ、ネット上でも大きく取り上げらているこの問題。一体、学校現場で何が起こっているのか。同校を取り巻く状況を追った。

■私学サバイバル 相次ぐ退職

 昌平高校は埼玉県中部にある私立高校。この地域は全国的に知名度の高い春日部共栄や埼玉栄などの私立高校があり、不況で公立志向が高まる中、生徒獲得競争の激戦地となってきた。同校は経営に行き詰まり、2007年に学習塾「栄光ゼミナール」の母体である「株式会社 栄光」(本部・埼玉県さいたま市)に譲渡された。

 新経営陣は進学実績を重視し、全教員を対象に専門知識を問うテストを実施。さらに生徒が教員の授業を評価するシステムを取り入れた。そこで指導力不足と判断された教員に対しては、授業を外したり指導案の提出を連日求めるなどの「研修」を行なっている。

 一般的に学校には営業専門の職員はおらず、教員が授業の合間に営業や入試相談対応を行なう。同校の教員も、本務である授業に専念できない状況が続く中、指導力不足と判断されるプレッシャーにさらされているという。

 経営上の見通しも不透明な状況の中で、同校の退職者は2年間で70人を超えた。同校で指導力不足とされた教員が公立学校で新たに採用されるなどのケースもあり、力のある人材が流出している可能性もある。

■OBに広がる「先生を助けよう」の輪

 そして今回の事件は起こった。

 特別研修の中止を求めた今村教諭は、國學院大学で神職の資格を取得したというユニークな経歴を持つ。1985年から同校に勤務し、国語の授業を担当。野球部やソフトテニス部の指導に加え、生徒会や文化祭実行委員、軽音楽部の指導にあたり、文化的活動にも力を注いできた。また学校の知名度を上げるため、同窓会と協力しラジオ番組にも出演。地元杉戸町との交流にも積極的で、同町産業祭にバンドを出演させるなど精力的な活動を行い、校外にも幅広い人脈を持っている。

 しかし経営母体が替わった一昨年から、今村教諭は夜勤で学園の寮の管理を任されるなど授業のできない状態が続いた。「自分のできるアプローチで学校のために尽くしてきた」という今村教諭も、同僚の相次ぐ退職など学校全体が緊張感に包まれる中で、自分の居場所について悩んできたという。

 「特別、授業がうまかったわけではないけど」と語るのは同校軽音楽部のOB。

 「自分の生きがいについて悩んでいた時、今村先生が話を聞いてくれた。今、音楽を通して充実した生活を送ることができるのも先生のおかげ」

 「学校が大変なことになっているっていうのは前から知っていたけど、お世話になった先生がどんどん辞めていくのはOBとしてすごく寂しい」

 
「授業なんてすぐに忘れてしまうけど、先生に話を聞いてもらったり一緒に文化祭をやったり、そういう経験はずっと忘れない。先生はそういう風にあるべき」

 今回の訴えを受け、SNSのコミュニティー等を中心に、OBの間で「先生を助けよう」という動きが広がっている。学校生活で行き場がなくなった時、今村教諭の文化的活動に救われてきた生徒も多いのだという。

■学校不信 生徒の悩みを誰が受け止めるのか?

 しかし、学校が求める教師像とは違っていた。

 ネット上では「そういう研修も必要。いやなら退職すればいい」との厳しい意見も見られる。学習塾「栄光ゼミナール」の室長経験者(32)も、「模擬授業は塾では当たり前のように行なわれる」という。

 しかし、寮の管理として授業を外された経緯や、週7回の模擬授業を今後1年間続けるという研修のあり方に、疑問を呈する教育関係者もいる。

 「本当に効果があるのか? 連日の研修で精神的に追い込まれることは明白で、むしろ逆効果。テストの結果が悪いのであれば、前向きに改善点を出し、管理職やまわりの教員がサポートしていくのが本来の姿ではないか。生徒には協力することの大切さを説いているはず。そのような姿を見せていくことにも教育効果がある」(私学協会関係者)

 また、名目上であれ、授業力だけで現場から外すことにも疑問を呈する声がある。

 「『自分の気持ちを分かって欲しい』『行き場がなくなったとき受け止めて欲しい』。コミュニケーション力の低下がみられる今、教員と生徒との生のかかわりは、それだけで大きな意味がある。勉強しかできない教員はむしろ行き詰まるケースもある。
生徒が必要とする教員のタイプはまちまち。授業力だけで(教員の)適性を判断するのはおかしい」(同)

 さらに、一番心配なのは同校に通っている生徒である、と続けた。

 「今回の件で、(昌平高校の)生徒たちがショックを受け愛校心を失くしてしまうことが一番怖い。信頼関係がなければ教育効果も下がってしまう。また教員が頻繁に入れ替わる状況だと、生徒は誰に悩みを聞いてもらえばいいのか分からなくなる。ここが心配です」(同)

 「教育の現場は生徒がいるという一点をとっても企業とは異なる。その差異に着目して、何が教育に必要なのかを考えていくことの大切さを考えなければならないのが現状です」(同)

 注目される公判は、6月26日(金)10時半から、さいたま地方裁判所越谷支部にて開かれる。

 疑問その1。

 「教えること」と「知っていること」は別である。
 誤った知識を教えていたりする教員は問題外としても、一般に、「教えること」のためには、その内容等について自らもさんざん理解に苦しんだ経験のある人間のほうが適任だと思う。
 つまり、たとえば、
数学が苦手な数学科教員のほうが、わかりやすく教えることにおいては、数学が得意な数学科教員よりも、よっぽど秀でているか、秀でる可能性を多く有していると思う。

 疑問その2。

 学校教育現場で起こるあらゆる問題は、第一当事者たる教員個人を吊るし上げたり辱めたり貶めたりすることによっては解決しない。
 問題を、当該校の全教員が「教員集団」として一丸となって受け止め、相互にコミュニケーションをとり、支援し合いながら解決を図るという態度が肝要ではないか?

 疑問その3。

 教員は、生徒から切り離されて管理職等相手の独り芝居の「模擬授業」などやらされて成長するとは思えない。
 他でもない、
生徒と関わり合い続けることによって、その資質を高めていくべき存在であると思う(その際に関わった生徒のほうを高めていくべきなのはもちろんだが)。

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«神奈川・平塚の県立高不合格問題、県が4人と慰謝料で和解